- 2025年12月21日
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2026年2月17日、株式会社ブシロードのグループ分析組織であるアニメデータインサイトラボは、『2026年冬アニメデータ分析』の結果を公開しました。この分析は、放送開始から3週間が経過した冬アニメ全69作品(新作48作品、続編21作品)を対象に、視聴者の関心度合いを「トレンドスコア(Google検索量)」と「ファンスコア(X投稿量)」の2つの指標で読み解いたものです。
今期のデータは「続編が圧倒的に強い。しかし、その陰で面白い動きが起きている」と要約されます。特に注目すべきは、検索量とSNS投稿量が真逆の動きを見せる作品が複数出現している点です。この「乖離」にこそ、次なるヒットのヒントが隠されているかもしれません。

分析対象: 2026年冬アニメ 全69作品(新作48作品、続編21作品)
使用データ:
トレンドスコア(Google検索量)= 一般認知度
ファンスコア(X投稿量)= ファンの熱量
分析期間: 冬アニメの放送1週目~放送3週目
放送開始直後のトレンドスコア(検索量)ランキングでは、TOP10のうち8作品が続編で占められました。新作としては、過去IPのリブートである『ハイスクール!奇面組』と、完全新規IPの『勇者刑に処す』の2作品のみがランクインしています。
続編は過去の記憶やキャラクターへの愛着、続きへの期待感から、放送前から高い検索量を維持する傾向があります。特に『呪術廻戦 死滅回游 前編』と『葬送のフリーレン 第2期』は、他の作品を大きく引き離し、今期の「二強」体制を築いています。

しかし、ファンスコア(X投稿量)に目を向けると、異なる様相が見えてきます。『Fate/strange Fake』はトレンドスコアが新作中央値の半分以下であるにもかかわらず、ファンスコアでは新作の中で圧倒的な1位を記録しました。これは「すでに知っている人だけが見ている」作品の典型例であり、既存ファンが検索を経由せずに熱心に語り合っている状況を示唆しています。

新作アニメが真価を発揮するのは、初速の大きさではなく、「どれだけ視聴者を手放さなかったか」という維持率で測るべきだと考えられます。初速はIP認知度や宣伝予算に左右されますが、維持率は「実際に見た人が、翌週も見続けたか」という視聴者の満足度をより直接的に反映するからです。
3週目のトレンドスコア維持率で100%を超えた作品は8作品あり、特に新作の『異世界の沙汰は社畜次第』は198%と突出しています。放送が進むほど検索が増えるという珍しいパターンで、潜在的な関心の広がりを示しています。

ファンスコア維持率でも、新作がTOP10の半数を占めています。特に『ほっぺちゃん』と『ヘルモード』は、トレンドスコアとファンスコアの両方で維持率TOP10に名を連ね、勢いが落ちていないことが分かります。『ほっぺちゃん』は両指標で100%を超えた唯一の新作です。

3週目のトレンドスコアTOP10では、依然として続編が上位を独占していますが、『死亡遊戯で飯を食う。』と『正反対な君と僕』の新作2作品がランクインしています。大型続編は初速が高いだけでなく、維持率も高いため、新作が正面から対抗するのは難しい構造です。

一方、ファンスコアTOP10では、3週目には新作が4作品ランクインし、1週目から顔ぶれが入れ替わっています。これは、新作が「広く検索される」段階には至っていないものの、「見ている人は熱心に語っている」段階にあることを示唆しています。新作の可能性は、トレンドスコアよりもファンスコアに先に現れる傾向が見られます。

今期の分析で最も興味深い発見は、トレンドスコア(検索)とファンスコア(SNS投稿)が逆方向に動く作品が出現していることです。これは、視聴導線の多様化が背景にあると推測されます。検索をスキップして直接視聴する経路が増えたことで、二つの指標に乖離が生じている可能性があります。

トレンドスコアは低いままですが、ファンスコアは初週から新作最大を記録し、毎週増加しています。これは、新規視聴者は少ないものの、既存ファンの満足度が極めて高く、熱心に語り続けている状態を示します。新規獲得よりも、LTV(顧客生涯価値)で勝負するビジネスモデルに近いと言えるでしょう。

検索量が半減している一方で、視聴者同士の語り合いが3週目で活発化しています。これは「口コミ型ヒット」の初期段階と見られ、視聴者が他の人にも作品を伝えたくなっている兆候です。この「語りたくなる流れ」が臨界点を超えれば、トレンドスコアも一気に上昇する可能性があります。

トレンドスコア維持率が198%と突出している一方で、ファンスコアは大幅に減少しています。これは「話題にはしないが、気になって調べている」という受動的な関心の拡大を示唆します。このパターンは、3つの乖離パターンの中で最も「化ける可能性」を秘めていると分析されています。潜在層が顕在化するきっかけがあれば、大きなインパクトを生むかもしれません。
これらの乖離パターンは、トレンドスコアとファンスコアのどちらか一方だけでは作品の真の勢いを見誤る可能性があることを示しています。今後は「どちらの指標が高いか」だけでなく、「2つの指標がどう動いているか」という多角的な視点が必要不可欠です。
初速の絶対値は小さいものの、3週間を通じて維持率が相対的に高い作品は、コアファンを掴んでいる可能性が高いと言えます。69作品が同時に放送される中で、3週間視聴され続ける作品は、一定数の視聴者に継続的に選ばれた証拠だからです。

今期の新作で、トレンドスコアとファンスコアの両維持率がともに100%を超えた唯一の作品です。トレンドスコアは右肩上がりで推移し、ファンスコアも3週目で初週水準まで回復しています。低年齢層をターゲットとしているため、数字の規模は出にくいものの、視聴者が離れにくい傾向が維持率に表れています。

ファンスコアが3週連続でほぼ横ばいを維持しており、ファンスコア維持率TOP10にもランクインしています。「29歳独身」「中堅冒険者」というニッチな層に深く響く作品であり、配信プラットフォームの存在が追い風となる可能性があります。初速の大きなバズがなくても、「見た人が最後まで見る」という実績が、レコメンドを通じて新たな視聴者を呼び込むかもしれません。

維持率自体は3作品中最も低いものの、ファンスコアが2週目で落ちた後に3週目で持ち直している点に注目です。ラブコメ作品には特定の「語りたくなる回」が存在し、関係性の進展や予想外の展開がSNSの反応を跳ね上げる傾向があります。この持ち直しがそうした回の到来を示唆しているならば、今後もファンスコアが波打ちながら上昇していく可能性を秘めているでしょう。
2026年冬アニメの初期データは、続編が「初速」と「絶対値」で圧倒的な優位性を持つことを明確に示しました。しかし、新作にもチャンスは存在します。その鍵は「初速の大きさ」ではなく、「視聴者を離さない維持率」にあると言えるでしょう。
トレンドスコアとファンスコアの乖離は、「次に何が起きるか」の重要なシグナルとなり得ます。例えば、『Fate』型(ファンスコアだけが高い)は既存コミュニティの深さを、『異世界社畜』型(トレンドスコアだけ伸びる)は潜在的な関心の広がりを、『多聞くん』型(ファンスコアが後から伸びる)は口コミの加速を、それぞれ示唆しています。片方の指標だけで作品の勢いを判断するのは、もったいないことです。
アニメ業界がKPIを設計する上では、IP認知度や宣伝投下量で決まる「初速」だけでなく、「維持率」という指標で作品そのものの力をより正確に評価する視点が重要になると考えられます。
アニメデータインサイトラボは、今後もアニメビジネスに携わる人々にとって有益な情報やサービスを提供していくとのことです。
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