日本モバイル建築協会が「日本オフサイト建築協会」へ名称変更!持続可能な木造建築の未来を拓く新戦略

名称変更の背景と「オフサイト建築」への思い 💡

設立当初、「モバイル建築」という言葉は、建物の移築可能性を伝えるために採用されました。しかし、鉄骨製のコンテナハウスやトレーラーハウスとの混同を避けるため、工場などの安定した環境で木造建築ユニット(モジュール)を製造する「オフサイト建築」という表現が採用されました。これは、品質、工期、コストを管理しつつ、多能工が生産を行う新たな建築供給方式への期待が高まっている現状を反映しています。

山間部の豊かな自然に囲まれた地域に、複数の低層の建物が並んでいます。

現代社会では、深刻な職人不足が課題となっています。同時に、地球温暖化対策や、伐採期を迎える人工林の国産材利用促進も喫緊の課題です。こうした背景から、地域の林業に寄り添った木造建築のサプライチェーン構築がこれまで以上に重要視されています。

「ROOF」に込められた4つのキーワード 🏠

新協会は、以下の4つのキーワードを大切に活動を進めていきます。これらの頭文字を取ると「ROOF」(屋根)となり、災害時など人々を守る「屋根」の役割を果たしたいという願いが込められています。

  • R(Rigional): 地域に根差した生産供給であること

  • O(Open): 誰もが参入可能なオープン工法であること

  • O(Off-site): オフサイト生産により職人不足の中で工期短縮と品質向上を図ること

  • F(Forestry): 持続可能な林業と寄り添った営みであること

クレーンが木製のモジュール式ユニットを建設中の2階建ての建物に設置している様子。

能登半島地震での経験と代表のコメント 🗣️

長坂代表は、団体設立当初のモバイル建築への着目から、令和6年能登半島地震でオフサイト生産の木造仮設住宅を供給した経験に触れています。この経験を通じて、「オフサイトで製造し、被災地に職人を派遣せずに仮設住宅を供給したい」という声や、「平時の住宅や店舗・事務所などの建築ユニットをオフサイトで製造する技術や仕組みを知りたい」という問い合わせが多数寄せられたとのことです。

このことから、災害時だけでなく平時においても深刻な職人不足が課題であり、工場などで高性能な建築ユニットを製造できる木造建築の工業化分散型のオフサイト建築サプライチェーンが求められていることを痛感し、団体名称の変更に至ったと述べています。

工場内でモジュール式の木造建築ユニットが建設されている様子です。

日本オフサイト建築協会が目指す未来 🚀

日本オフサイト建築協会は、木造建築のオフサイト生産技術の開発と普及を通じて、以下の目標達成を目指します。

  • 木造建築の高性能化と生産性向上: 品質安定化を図り、人口減少社会における持続可能な木造建築のイノベーションに貢献します。

  • オープンな技術共有: 開発したオフサイト生産に必要な技術やノウハウを全国の地域工務店とオープンに共有し、工期短縮、品質向上、労働力不足への対応、安全性向上、環境負荷低減、コスト改善に貢献します。

  • 持続可能なサプライチェーン構築: 林業から木材加工、建築資材、地域工務店までを連結し、国内の森林資源の利用促進を図ります。

  • 新たな担い手の創出・育成: 木造建築のオープンな工業化・DX化により、職人不足を解消し、新たな担い手を創出・育成します。

  • 災害対応への貢献: 災害時には、オフサイト生産のプラットフォームとサプライチェーンを活用し、全国の地域工務店が協力して、恒久仕様の本設移行可能な応急仮設住宅や災害公営住宅を迅速に供給。被災者のレジリエンス向上と被災地の早期復興に貢献します。

工場内で複数の作業員が木造建築のモジュールを組み立てている様子です。

なお、モバイル建築の移築可能性に関する研究開発や普及活動、国難級の災害に備える移築可能な恒久仕様の木造モバイル仮設住宅の研究開発と被災地支援のミッションは、オフサイト製造とともに今後も拡充される予定です。

新しいウェブサイトとドメイン 🌐

法人名称変更に伴い、ウェブサイトもリニューアルされ、ドメインが変更されました。

旧ドメイン(mobakyo.or.jp)での運用は、約半年間の移行期間を経て廃止される予定です。

この名称変更は、日本の建築業界が直面する課題に対し、より実践的で持続可能な解決策を提示する新たなスタートとなるでしょう。✨

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