2026年トレンド調査:物価高と健康への不安が二大課題に、消費者の意識と行動の変化とは?
新年を迎え、2026年の消費トレンドや生活者の意識の動向に注目が集まっています。株式会社ネオマーケティングが全国の10~70代の男女1,245名を対象に実施した「2026年トレンド調査」では、物価高への不安が「収入・資産不安」を上回り、女性は10代~20代から健康不安が高いといった興味深い結果が示されました。
この調査は、2025年12月19日(金)から2025年12月21日(日)の3日間、インターネットリサーチ方式で実施されたものです。生活者の期待と不安、支出領域、情報・テクノロジーへの向き合い方を詳細に分析しており、今後のマーケティング活動の参考となるでしょう。
2026年への期待度:若年層の女性は前向き、中年男性はネガティブ傾向
2026年への期待度について尋ねたところ、全体では「楽しみ」「どちらかというと楽しみ」と回答したポジティブ層が合計45.3%と一定の前向きさが見られました。しかし、「どちらともいえない」が37.8%で最多となっており、期待はあるものの確信には至らないという空気が強いことがうかがえます。

年代別に見ると、特に男性40代(27.0%)と50代(25.0%)でネガティブ層(「楽しみではない」「どちらかというと楽しみではない」)が突出していました。物価高による生活費の上昇に加え、住宅ローンや教育費などの固定支出、職務上の責任増加などが影響しているのかもしれません。
一方で、女性10代~20代はポジティブ層が58.8%と年代別で最も高く、若年層の女性が相対的に前向きな姿勢であることが明らかになりました。✨
2026年の不安要素:物価高と健康が二大巨頭
2026年に不安に思う事柄としては、「物価高」(48.4%)と「自分の健康」(47.7%)がほぼ同率で並び、他の項目を大きく引き離しました。注目すべきは、「収入や資産価値の低下」への不安を「物価高」への不安が上回っている点です。

この結果から、2026年は景気観そのものよりも、日々の支出がどれだけ増えるかが購買判断に大きく影響する状態が続くものと推測されます。
女性の健康不安は若年層から高い
特に女性の場合、10代~20代の時点で「自分の健康」(38.2%)が「物価高」(41.2%)と拮抗しており、既に健康が不安の中心に入り込んでいることが示されました。その後も30代(49.0%)、40代(50.0%)、50代(49.0%)と高い水準が続き、女性の健康不安は早期に立ち上がり、長く続く傾向が見られます。
これは、女性が体調変化を日常的に自覚しやすく、将来のライフイベントも考慮して「今のうちに健康を維持したい」という意識が早くから芽生えることが背景にあると考えられます。👩⚕️
消費の考え方:節約志向がベースも、品質重視層も存在
2026年の消費の考え方については、全体で「価格寄り」(「どちらかというと品質よりも価格」+「品質よりも価格」)が56.1%と半数を超え、節約志向が消費のベースになることが示唆されました。👛

一方で、物価高への不安が高かった女性70代では、「品質寄り」(「価格より品質」+「どちらかというと価格より品質」)が61.0%と逆に強くなっています。値上げを気にしつつも、食料品や日用品は「慣れたもの・安心できるものを外したくない」という層が存在すると言えるでしょう。
若年層は総じて価格重視の傾向がありますが、特に男性10代~20代は「品質よりも価格を重視する」が36.8%と突出しており、最安値や割安感を優先する傾向が強いようです。
お金を使いたい項目:生活必需品と体験、そして資産形成
2026年にお金を使いたい項目では、「食料品・飲料」(31.9%)と「旅行」(31.1%)が2トップとなりました。これは生活必需品への支出意欲と、「体験」への意欲が同時に存在していることを示しています。✈️🍔

さらに、「預貯金」(20.7%)や「投資」(18.6%)も一定の割合を占め、「使う」と同時に「備える」姿勢が強い点が特徴です。特に男性30代では「投資」が36.0%で最多となり、現役の中核世代で資産形成への関心が高いことがうかがえます。
若年層では、10代~20代女性で「趣味・推し活」が38.2%と突出しており、趣味やコミュニティを軸にした支出が強いことがわかります。また、「衣類・ファッション」(39.7%)も高く、「自己表現」への意識が強く表れています。👗🎤
自由記述回答では、食料品・飲料に関して「国産牛を買う」「健康にいい食材やおやつ、飲料」など、品質や体調管理を重視する声が挙がりました。投資についても「NISA」「投資信託、iDeCo」「オルカン、S&P500」といった具体的な商品名が並び、「増やし方まで含めて考える」方向に関心が向いている様子が伺えます。
IT機器の利用動向:汎用デバイス離れと専用エンタメ機器への関心
現在利用しているIT機器と2026年に利用したいIT機器を比較すると、「スマートフォン」の利用希望が88.4%から68.0%へ、「ノートPC」も55.3%から42.9%へと大きく低下しています。


これは、「実際には使っているが、これ以上デバイスに時間を取られたくない/優先度を下げたい」と考える層が増えている可能性を示唆しています。一方で、「Nintendo Switch 2」は5.5%から8.0%へとやや上昇しており、汎用デバイスは抑えつつも、娯楽は専用機で楽しみたいという意向がうかがえます。🎮
生成AIの利用意向:主要AIが微増、若年層女性はChatGPT中心
生成AIの利用状況を見ると、現在利用しているAIと2026年に利用したいAIのどちらにおいても、「Chat GPT」が28.1%から29.2%へ、「Gemini」が16.5%から17.7%へ、「Microsoft 365 Copilot」が5.9%から7.9%へと、主要なAIツールの利用意向が微増しています。


女性10代~20代では「Chat GPT」が52.7%と突出して高く、この層では「Chat GPT」が一強の軸となっています。しかし、2026年に向けて「Microsoft 365 Copilot」(3.8%→7.6%)など周辺のAIツールへの関心も広がっているようです。
また、男性シニア層(60代・70代)でも「Chat GPT」の利用意向が上昇しており、年齢層が高くても生成AIへの関心が高まっている傾向が見られます。🤖
情報収集源の傾向:テレビ・ネット広告離れ、情報抑制ムード
普段の情報収集源としては、「テレビ番組/テレビCM」(63.5%)が最多で、次いで「ニュースサイト・ニュースアプリ」(41.9%)、「インターネット上の広告」(32.2%)が続きます。


しかし、2026年に活用したい情報収集源は全体的に縮小傾向にあり、特に「テレビ番組/テレビCM」は63.5%から49.2%へ、「インターネット上の広告」も32.2%から19.5%へと大幅に減少しています。また、「特にない」という回答が12.7%から19.9%に増加しており、今ある接点は使いつつも、「これ以上、情報収集に時間を取られたくない/増やしたくない」という情報摂取の抑制ムードが強まっていると読み取れます。📉
一方で、「ニュースサイト・ニュースアプリ」は41.9%から39.7%と下げ幅が小さく、短時間で要点を把握できる媒体は引き続き利用されやすいと考えられます。
まとめ:2026年の消費者の動向を理解するために
今回の調査結果から、2026年の生活者は「物価高」と「自身の健康」という二大不安を抱えつつも、消費においては節約志向と品質重視のバランスを取り、資産形成にも関心が高いことが明らかになりました。
IT機器では汎用デバイスからの距離を取り、娯楽には専用機を求める傾向が見られます。生成AIの利用は着実に広がりを見せ、情報収集においては効率性を重視し、過剰な情報摂取を避けたいという意識が強まっているようです。
これらの洞察は、今後のマーケティング戦略を立案する上で非常に貴重な情報となるでしょう。生活者のリアルな声に耳を傾け、変化するニーズに対応していくことが成功の鍵を握ります。🔑
調査元情報
本調査に関する詳細やその他の質問については、以下のリンクから参照できます。