博報堂DYグループ、生成AIと大規模データでメディア戦略を革新する「生活者 MediA Insight」を発表!✨

開発の背景:なぜ今、このツールが必要なのか?

現代社会では、生活者の行動様式がかつてないほど多様化しています。これに伴い、企業のメディア戦略においても、より精緻なターゲット設定と、それに最適化されたメディアプランニングへの迅速な対応が不可欠となっています。

博報堂DYグループやその提携パートナーが保有する数千から数万項目に及ぶ大規模な調査データは、強力な武器となり得ます。しかし、膨大なデータの分析には多大な工数と専門的なノウハウが求められるという課題がありました。この課題を解決し、データの潜在能力を最大限に引き出すために「生活者 MediA Insight」が開発されたのです。💡

「生活者 MediA Insight」のプロダクト概要

「生活者 MediA Insight」は、マーケティングプラナーが持つ「生活者への洞察力」を生成AIが拡張する画期的なツールです。AIエージェントとの対話を通じて、大規模調査データからのターゲットパネル抽出、分析、そしてメディア戦略の示唆提示までを一気通貫で自動化します。🎯

1. AIエージェントとの対話を通じたターゲット作成、配信連携

プラナーが思い描く「生活者像」を自然言語で入力するだけで、生成AIが大規模調査データの中から最適なターゲットセグメントを自動で作成します。

  • 「感性(Vibe)」をデータ化:例えば、「流行を追うより、独自のこだわりを大切にする層」といった定性的な感性やニュアンス(Vibe)をAIが汲み取り、データ上の実在するパネルとして定義することが可能です。

  • 広告配信への連携:作成されたセグメントは、安全性に配慮した環境下でCookie IDなどの識別子データと連携するため、そのままメディア配信に活用できます。これにより、これまで分断されがちだった「抽象的な生活者像」を「具体的なメディア接点」へとダイレクトに変換し、効率的な広告展開を支援します。

ターゲット作成・配信連携のフロー図

2. ターゲットデータを深掘りし、メディア戦略の示唆を自動提案

抽出されたターゲットに対し、AIエージェントが効果的なメディア接点やファネル別施策など、多角的な視点から自動分析を行い、メディア戦略の示唆を提示します。

  • 生活導線におけるメディア接触分析:ターゲット層と一般層のデータを自動比較し、SNS利用頻度、動画視聴態度、屋外広告への接触状況などの差異を生成AIが言語化します。これにより、生活動線の中で「どのタイミング、どのメディアで接点を持つべきか」が明確になります。

ターゲットID群と非ターゲットID群の比較分析図

  • エンゲージメント深化の分析:ターゲットを「未認知」から「リピート」までの5つのファネルに分解し、各段階で期待される変容効果や必要なアクションを明らかにします。分析の根拠となった大規模調査データの設問情報も確認できるため、ハルシネーション(事実に基づかない生成)のリスクを抑えたプラニングが可能です。💡

ファネル分析とカスタマージャーニーの可視化プロセス

※本リリース内の機能は、現在特許出願中です。

統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」との連携

「生活者 MediA Insight」で作成されたターゲットセグメントは、博報堂DYグループが提唱する広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS」のソリューションに連携し、エグゼキューションプランにつなげることが可能です。この連携により、「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の“生活者発想プラットフォーム”のもと、ターゲット戦略とメディア配信、およびそのPDCAサイクルがさらに高度化されます。📈

今後の展望

「生活者 MediA Insight」は、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団「HCAI Professionals」の活動として、AI関連各領域のプロフェッショナルが開発に携わっています。この取り組みを通じて、グループ全社員の創造性を拡張し、クライアント企業の新たなサービスやビジネス創造の支援、マーケティングコミュニケーション業務のさらなる高度化と効率化を目指します。未来のマーケティングは、このツールによって大きく変わっていくことでしょう。🌐

参考情報

CREATIVITY ENGINE BLOOMとは

2024年6月に博報堂DYホールディングスが開発した統合マーケティングプラットフォームです。メディアビジネスやデジタルマーケティングはもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できます。AI技術を活用し、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。

CREATIVITY ENGINE BLOOMの全体像

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、以下の5つの主要モジュールと、それらを支える「生活者発想プラットフォーム」「生活者DATA PLATFORM」から構成されています。

  • STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援し、市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。

  • MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定し、メディア効果を最大化します。

  • CREATIVE BLOOM:AIを活用してクリエイティブの評価や自動生成を行い、制作業務の効率化と高度化を実現します。

  • COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアルとECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。

  • ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。

  • 生活者発想プラットフォーム:AIと共に生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造を行い、ビジネスの拡大を支援します。

  • 生活者 DATA PLATFORM:博報堂DYグループの独自データと外部データを一元管理し、BLOOMの各プロダクトで利用可能な基盤として整備します。

生活者発想プラットフォーム

生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する、そのコアとなるのが「生活者発想プラットフォーム」です。AIという、自分とは違う存在を味方につけ、生活者の心を動かすアイデアを生み出し、創造性の拡張へつながる、新しい発想の基盤となります。

生活者発想プラットフォームの概念図

生活者発想プラットフォームには以下の4つの主要機能を備えています。

  1. 生活者:「バーチャル生活者」との対話、生活者発想法がつまった基盤
  2. 市場:市場動向を把握し、業界のこれからを発想する基盤
  3. メディア/生活者インターフェース:生活者とのコミュニケーションデザインを発想する基盤
  4. 効果予測:業界仮想市場を再現。マーケティング効果の予測や広告クリエイティブを事前評価し改善。

生活者発想プラットフォームの機能図

生活者発想プラットフォームにて生まれた生活者発想を、CREATIVITY ENGINE BLOOMの各プロダクトをはじめとした様々なマーケティングAIソリューションで精度を高めて実行し、AI時代の企業マーケティングを支援します。

AaaSとは

AaaS(Advertising as a Service)は、広告業界で長らく続いてきた「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた、博報堂DYグループが提唱する広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデルです。AaaSは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」においてメディア効果を最大化するモジュール「MEDIA BLOOM」として実装されており、今後も生活者データやAIを活用した機能強化が図られていくことでしょう。

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