商業施設の未来像:消費から「ものづくりによるウェルビーイング」への転換

「ものづくりによるウェルビーイング」とは?

このビジョンは、モノづくりや農体験など「生産活動」を楽しむ生活者が増加し、テクノロジーの進化により「プロシューマー(生産活動を行う消費者)」という価値観が広がる社会背景に基づいています。ラボは有識者との対談や先行実践者へのデプスインタビューを通じて、3つの「ものづくりによるウェルビーイング」を抽出しました。

  1. 〈自分の視点〉モノの創作による「自己表現」 🎨
    消費するだけでは得られない、自分だけのモノづくりを通して自己を表現する喜び。
  2. 〈地域の視点〉小商いによる「地域交流・共創」 🤝
    小商いを通じて地域の人々との出会いや交流を深め、新たな共創を生み出す価値。
  3. 〈社会の視点〉アップサイクルによる「社会貢献」 ♻️
    大量生産・消費・廃棄の時代において、アップサイクルのモノづくりを通じて社会に貢献する意識。

ウェルビーイング実現のための3つのポイント

ラボメンバーによるワークショップでは、「ものづくりによるウェルビーイング」を実現するための具体的なポイントが導き出されました。これは、商業施設の顧客、場、人の捉え方を根本的に変革するものです。

  • 顧客の捉え方:一人ひとりの潜在的な「ものづくり」への思いを引き出し、不安や不便を解消する。💡

  • 場の捉え方:消費者としての利用が自然に「ものづくり」へと繋がる環境を整備し、テクノロジーで実現をサポートする。🛠️

  • 人の捉え方:施設や地域の多様な人々を連携させ、自ら関わりたくなる環境を整え、共創による「ものづくり」を実現する。👫

この画像は、従来の商業施設と「当ラボ」が考える商業施設を、顧客、場、人の三つの視点から比較しています。従来の受動的な消費者像に対し、新しい商業施設では主体的な生産者、ものづくりを実現する舞台、共創・参加のパートナーとしての関係性を提示しています。

研究プロセスと詳細情報

このビジョンは、以下の多角的なプロセスを経て策定されました。

  1. 有識者との対談:大正大学地域創生学部教授 牧野篤氏、オンデザインパートナーズ代表 西田司氏、ハーチ株式会社CEO 加藤佑氏といった専門家から知見を得ています。
  2. モノづくり・小商いの先行実践者へのデプスインタビュー:マルシェやイベントでの小商い経験者6名に対し、活動内容、得られた体験、小商いの魅力や価値などについて詳細な調査が行われました。
  3. ラボメンバーによるワークショップ
  4. 総合分析と未来ビジョン策定

これらの詳細な研究プロセスを経て、商業施設が地域と連携し、生活者の「ものづくりによるウェルビーイング」を共創していくという考え方が確立されました。

商業施設における3つの利用ストーリーを紹介。ものづくりでの自己表現、小商いによる地域交流と共創、アップサイクルを通じた社会貢献が描かれ、施設が多様な活動を支援する場となっている様子がわかる。

未来の商業施設ラボについて

jeki〈未来の商業施設ラボ〉は、「買い物の場」としての商業施設の価値が揺らぐ中で、生活者視点に立った新たな存在価値を見出すための研究を行っています。自主調査研究、セミナー・勉強会での講演、ワークショップの企画・実施を通じて、未来の商業施設のあり方を探求しています。

本研究内容の詳細は、〈未来の商業施設ラボ〉ウェブサイトで公開されています。未来の暮らしの有識者や商業施設関係者との対談など、多岐にわたるヒントが発信されていますので、ぜひご覧ください。

商業施設が地域社会の活性化と個人の豊かな生活に貢献する、新たな未来に期待が高まります。🌟

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