クラスターが新組織「事業開発本部」を設立し、デジタルツイン・フィジカルAI・調査の3領域へ本格参入!その全貌とは?

産業界におけるデジタルツインの現状と課題

近年、建設、製造、モビリティといった幅広い産業分野で、建物や都市、製品を3Dデータで再現する「デジタルツイン」の導入が加速しています。しかし、その活用にはまだ大きな課題が存在します。🤔

現在のデジタルツインは、専門的なソフトウェアを扱える技術者に限定されがちで、建物のオーナーや現場の担当者、住民が気軽に利用できる状態にはありません。また、「空間を3Dで見る」ことに留まることが多く、大規模なデータ処理の重さから、複数の人が同時にデジタル空間に入り、歩き回ったり議論したりすることは技術的に困難でした。

このため、デジタルツインで再現された空間には「人」の要素が不足しており、リアルな空間で得られるような人の行動データや、人が集まることで生まれる活動がデジタル上では実現しにくい状況でした。

クラスターが目指す「場と人」がつながるデジタルツイン環境

クラスターは、自社開発・運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を通じて、PC、スマートフォン、VRゴーグルなど多様な端末から最大10万人が同じ空間に同時接続できるインフラを構築してきました。この技術と、空間内での人の行動データを取得・分析するノウハウを産業領域に応用することで、デジタルツインに「人」の要素を加え、リアルとデジタルの双方向でデータと体験が循環する環境の構築を目指します。🔄

これにより、デジタルツイン内で「どこに人が集まるか」「どの経路を選ぶか」「何に足を止めるか」といった行動データを可視化し、遠隔地からの設計レビュー、現場を再現した訓練、関係者間の合意形成など、人が集まることで初めて可能になる活動をデジタル上で実現します。これらのデータと人の活動を現実世界にフィードバックすることで、建物や都市、モビリティ、製造業の設計・運営をより良くしていくことが可能になるでしょう。

これまで分断されていたバーチャル空間とリアル空間を、「場と人」が連携するデジタルツイン環境へと進化させる概念図です。clusterはAIエージェントとフィジカルAIを介して両空間を繋ぎ、新しい世界を目指します。

事業開発本部の3つの特長

新設された事業開発本部は、以下の3つの機能を統合し、顧客の課題解決や新規事業開発を一貫して支援します。🤝

  1. 事業共創(事業共創部)
    顧客の事業課題を出発点に、3次元データの活用戦略策定、新規事業開発、ソリューション設計を共同で推進します。デジタルツイン環境を活用した体験ベースの調査手法も提供されます。
  2. 技術・研究(メタバース研究所+ソリューションエンジニア)
    VR/HCI/ML領域の研究者とリサーチエンジニアが所属する「メタバース研究所」が、IEEE VR、IEEE ISMAR、ACM CHIといったトップ国際会議で発表された最先端の研究知見を導入します。ソリューションエンジニアと連携し、技術戦略の設計からPoC(概念実証)実行、本番実装までを伴走します。🧪
  3. プラットフォーム提供・技術デリバリー(ソリューションエンジニア+プラットフォームエンジニア)
    自社プラットフォーム「cluster」と独自の技術を活用し、ソリューションエンジニアとプラットフォームエンジニアが連携して、デジタルツイン環境、AIエージェント、フィジカルAI連携基盤の構築から運用、効果検証までを全面的にサポートします。⚙️

事業領域の詳細

事業開発本部は、以下の3つの主要領域で事業を展開します。

  • デジタルツイン
    BIM/CAD/点群データからのデジタルツイン空間自動生成(特許出願済)や、IoTセンサー連携によるリアルタイム環境可視化、行動データと空間データの統合分析を提供します。最大10万人同時接続が可能な大規模同時接続基盤を活かしたメタバース調査・実験ソリューション「Cluster INSIGHT」を活用し、「誰でも・いつでも・どこからでも」3次元データを確認・議論・活用できる環境を提供します。

    • Cluster INSIGHTについて
      クラスターメタバース研究所と大学の共同研究で開発された大規模VR実験フレームワーク「LUIDA」(https://luida.cluster.mu/)の技術基盤に、クラスターのプラットフォーム運用知見と行動データ分析ノウハウを加えた、商用利用向けのデジタルツイン調査・実験ソリューションです。
  • フィジカルAI・ロボティクス
    デジタルツイン空間内で自律的に行動するAIエージェント基盤「AI Agent FLEX」(特許出願済)の開発・提供により、デジタル空間で学習したAIの知見を物理空間のロボットやデバイスに転写し、リアルとデジタルの双方向でデータを循環させます。🤖

  • 調査
    「Cluster INSIGHT」を基盤とし、デジタルツイン環境を活用した体験ベースの大規模な調査・実験を実施します。これにより、従来のアンケートやヒアリングでは得られなかった行動データと定性データを統合し、製品開発、空間設計、都市計画における意思決定を強力に支援します。📊

主要実績と今後の展望

クラスターはすでに、大手ゼネコンやモビリティ・不動産領域の企業、省庁、自治体、病院など、複数の領域で共同研究や取り組みを進めています。これらの個別の内容は順次発表される予定です。今後も各領域で導入案件を拡大し、パートナー企業との共同実証を通じて、「人が介在するデジタルツイン」の社会実装を加速させていくことでしょう。🚀

関係者からのメッセージ

クラスター株式会社 事業開発本部 事業共創部 部長 亀谷拓史氏は、「リアルの世界は、場と人がつながることで成り立っています。デジタル上でも空間を再現するだけでなく、人が入り、行動し、そのデータが現実の建物や街にフィードバックされ、AIやロボットを通じてリアルに染み出していく。この循環を構想で終わらせず実装まで届けるのが事業開発本部の役割です。『どう使えば価値が生まれるか』の設計から技術実装まで、一気通貫で伴走します。」と語っています。

クラスター株式会社 メタバース研究所 所長 平木剛史氏は、「メタバース研究所は、VR・メタバースにおける人の行動や知覚の研究を国際会議等で発表しながら、数百万人のユーザーが利用するプラットフォーム『cluster』上でもその知見を検証してきました。研究室実験だけでは得られない規模の実データと、アカデミックな研究知見に裏打ちされた仮説設定と調査・実験設計を掛け合わせられることが同研究所の強みであり、事業開発本部の発足により、この研究資産を顧客の課題解決に直接届ける体制が構築できたと考えております。」と述べています。

クラスター株式会社について

青色の抽象的なロゴマークと「cluster」という文字が組み合わされたロゴ画像です。

「あらゆるヒト、モノ、技術をつなげる共創空間のOSをつくる」をビジョンに掲げるクラスター株式会社は、日本最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を開発・運営しています。独自の大規模同時接続基盤を核に、リアルとバーチャルを融合する共創空間インフラを提供し、製造、建設、教育、国際会議、エンターテインメントなど多様な業界で採用されています。スマートフォン、PC、VRなどマルチデバイスに対応し、最大10万人が同時接続できるリアルタイム空間を構築。高い信頼性と拡張性を兼ね備え、BtoB型プラットフォームとして成長を続けています。

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クラスターメタバース研究所について

「Cluster Metaverse Lab」という文字と、青い「C」と矢印を組み合わせたようなロゴが描かれた画像です。

「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導するクラスターメタバース研究所は、科学的知見とプラットフォームに蓄積されるデータに基づき、CV/CG/HCI/VR/BMIおよびML領域の研究に取り組んでいます。プラットフォーム「cluster」への短期的・長期的成果還元と、人類全体を前進させるアカデミックな成果の創出・融合を目指しています。

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