- 2026年1月21日
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2026年3月4日、スマートニュース株式会社は「SmartNews Media Partner Conference 2026」を開催しました。会場とオンラインのハイブリッド形式で行われたこのカンファレンスは、AIが進化する現代の情報社会において、メディアパートナーと共に未来の展望を共有する重要な場となりました。

オープニングでは、代表取締役社長CEOの浜本階生氏が登壇し、スマートニュースの「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というミッションを改めて強調しました。AIが日常生活やビジネスを急速に変化させ、アテンションエコノミーを加速させる懸念がある時代だからこそ、メディアパートナーが提供する「信頼できるコンテンツ」の価値がより一層重要になると語られました。スマートニュースは、そのようなコンテンツをユーザーに届けることに対し、強い責任感を持っていると決意を述べました。

続いて、良質なコンテンツを提供するメディアを顕彰する「SmartNews Awards 2025」の授賞式が執り行われました。この授賞式では、良質な情報を提供し続けたパートナーへの感謝と敬意が表されました。
浜本氏からベストパートナー賞を受賞した10媒体へ花束が贈呈され、大賞には「読売新聞オンライン」が輝きました。大賞スピーチには、読売新聞東京本社 編集局デジタル編集部部長の十郎浩史氏が登壇し、受賞の喜びと共にパートナーシップへの感謝を述べられました。十郎氏は、今回の受賞を「新聞社に対しエールを送っていただいた」と受け止めていると語り、近年の選挙におけるSNS上でのフェイクニュースや誹謗中傷拡散問題に言及しました。新聞社として、ファクトチェックの強化やオンラインへの記事先行掲載など、デジタル空間に「正しい情報」を供給する役割がますます大きくなっていることを強調されました。

ヴァイスプレジデント日本リージョンメディア担当兼マーケティング担当のホン ランドン氏が登壇し、スマートニュースの2025年の実績と2026年の展望について語りました。2025年は「ユーザーグロース」「ユーザーエンゲージメント」「イノベーション」「コモングッド」の4本柱で事業を推進したとのことです。大型キャンペーンによるユーザー増加に加え、スマニューポイントの開始によるエンゲージメント強化、そして「スマニューAIまとめ」機能を通じた元記事への送客と収益還元に関する進捗が報告されました。

2026年に向けては、スポーツイベントに合わせたコンテンツ拡充や継続的なキャンペーン施策により、さらなるユーザーエンゲージメントの強化とパブリッシャーへの収益還元サイクルを回していく方針が示されました。さらに、「スマニューAI」のアップデートとして、新たな切り口で記事をまとめる構想や、AIエージェントが最適なニュースを届ける機能など、マルチモーダル化を見据えた開発が進行中であることも共有されました。これらの機能に連動する新たなパートナープログラムの提案や企画も予告され、テクノロジーと良質なコンテンツが共生するエコシステムのさらなる拡大を目指す姿勢が示されました。
カンファレンス後半では、「AIエージェントが変える『知の産業』の組織と制作プロセス」と題されたトークセッションが行われました。株式会社レクター代表取締役の広木大地氏とホン ランドン氏が対談し、広木氏は著書『AIエージェント 人類と協働する機械』の議論を基に、AIを単なるツールではなく「自律した部下」として育成し、マネジメント業務を効率化すべきだと提言しました。


広木氏は、現場の「足で稼ぐ経験」などの暗黙知とAIの融合には、「アンラーニング(学び直し)」が必要であり、暗黙知を言語化しAIに教え込むプロセスが今後の組織づくりに不可欠であると指摘しました。また、AIに一定の自律性を持たせた業務設計へとマネジメントをシフトし、浮いた時間を「真に価値ある仕事」へ再配置することが、本質的な生産性向上に繋がると結びました。これは、AIを活用して組織の生産性を最大化するための重要な示唆と言えるでしょう。

カンファレンスの締めくくりとして、スマートニュース メディア研究所 所長の山脇 岳志氏が「AI時代におけるメディアの役割」についてプレゼンテーションを行いました。記者もAIを活用して情報収集や記事編集を効率化できる時代だからこそ、記者にしかできない仕事の重要性が高まっていると共有されました。具体的には、「現場に行って五感で得た情報を表現する」「取材源から話を引き出す」「自ら問いを立てて調査報道する」といった仕事が挙げられました。

一方で、若年層のニュース回避やメディアへの不信感の高まりといった課題も指摘されています。山脇氏は、2025年に実施された埼玉県戸田市の中学校での新聞閲読調査で、「実際に現物のメディアに触れ、記者の地道な仕事を知ることで信頼度が向上した」という結果が得られたことを紹介しました。AIを使いこなしつつも、人間だからこそできる「現場へ行くこと」や「読者・視聴者との直接の交流」が重要になってくるとの見方が示されました。


セッション終了後には、スマートニュースのメンバーとパブリッシャーが垣根を越えて交流する懇親会が開催され、活気ある雰囲気の中でイベントは幕を閉じました。AIという大きな波の中で、良質なコンテンツとテクノロジーが「共進化」していく未来への期待を共有する、示唆に富んだカンファレンスとなりました。スマートニュースは今後もパートナーとの対話を大切にし、メディアの新たな可能性を共に切り拓いていく考えです。このカンファレンスは、AI時代におけるメディアのあり方を考える上で、多くのヒントと学びを提供したと言えるでしょう。🤝