AMR(薬剤耐性)とは?その深刻な現状と課題🦠
AMR(薬剤耐性)とは、細菌が抗菌薬に対して抵抗性を持ち、従来の薬が効きにくくなる現象を指します。これは「サイレントパンデミック」として、2050年には世界で年間最大1,000万人の関連死や2兆ドルを超える経済損失が懸念されており、G7やWHOでも最優先課題に位置づけられています。
日本でも年間8,000人を超える関連死が推計されており、「AMR対策アクションプラン」により抗菌薬使用量は減少傾向にあります。しかし、専門人材の不足、抗菌薬使用状況の地域格差、データ基盤の未整備といった課題が残されており、デジタル技術を活用した個別最適化が今後の鍵となります。
カルタノバの挑戦:医療DXと生成AIで世界の医療課題に挑む🚀
カルタノバは、「医療DX × 生成AIで、世界の医療課題に挑む」をミッションに掲げ、感染症の予測・予防・封じ込めを目指しています。その中心となるのが、臨床意思決定支援システム(CDSS)アプリ「NovaID」の開発です。

臨床AIアプリ「NovaID」の機能✨
「NovaID」は、感染症診療、感染症対策、抗菌薬適正使用(AMS)を現場で支援するために開発されています。このアプリは、以下のような機能を統合的に提供し、医療従事者の意思決定を強力にサポートします。
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患者ごとの症例記録・診断補助
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診療フローに応じた抗菌薬適正使用AI
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サーベイランスデータのリアルタイム可視化
また、患者情報入力、診療ノート、エージェント機能、ダッシュボード、検査(Lab)などの各種モジュールを備え、臨床現場の運用に即した設計が特徴です。将来的には音声入力機能も追加される予定で、医療現場の負担軽減とデータ利活用をさらに促進することが期待されます。
カルタノバの公式サイトはこちらから確認できます: https://www.cartanova.jp/
JIHSとの共同研究:国際的なAMR対策の強化へ🌍
国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、2025年4月に国立感染症研究所(NIID)と国立国際医療研究センター(NCGM)の統合により発足する国立機関です。今回の共同研究では、厚生労働省の感染症・AMR監視システム「JANIS(院内感染対策サーベイランス事業)」の枠組みを活用し、感染症監視から臨床現場での意思決定支援までを一体化する統合システムの開発・検証を進めます。
この研究は、デジタル技術を活用した感染症対策の支援や、疫学・アウトブレイク情報の臨床現場での活用促進を目指すとともに、海外医療従事者・研究者への教育やキャパシティビルディングを通じて、国際的な課題解決能力の向上に貢献します。
JIHSの薬剤耐性研究センター長である菅井 基行氏は、今回の共同研究について「AMRは国際的に深刻な脅威であり、平時のみならず災害・紛争下でも継続的な監視と対応が不可欠です。JANISを基盤とした日本の知見を国際医療現場へ展開し、デジタル技術を活用した持続的な感染症対策体制を構築する上で大きな意義があります」とコメントしています。

カルタノバの代表取締役である神代 和明医師は、「AMR対策は、デジタル技術に加え、教育・キャパシティビルディングや多様な立場の集合知が欠かせません。日本が培ってきた感染症サーベイランスの知見と当社のAI基盤を生かし、さまざまな医療環境の診療現場で実装可能な仕組みを届けていきます」と意気込みを語っています。

共同研究機関概要
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名称: 国立健康危機管理研究機構
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所在地: 東京都新宿区戸山1-21-1
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研究代表者: 菅井 基行 国立健康危機管理研究機構 薬剤耐性研究センター長
国際的なイベントも開催!🤝
2025年12月7日には、「UHC High Level Forum in Tokyoサイドイベント」として、JIHSとカルタノバ共催のイベントが開催されました。このイベントでは、共同研究開始の発表に加え、ウクライナの緊急性の高い臨床ニーズや、日本のデジタル技術を活用した医療DX・AMR対策の最前線について、WHO、厚生労働省、ウクライナの政府系医療機関の幅広い分野の専門家が登壇しました。

今後の展望:海外市場への本格展開と資金調達💰
カルタノバは、海外市場の本格展開に向けて資金調達を実施しました。2025年11月からはウクライナの医療現場での運用を開始しており、現地の病院・保健当局・大学などとの協業を通じて、臨床環境における有効性検証と運用設計を進めています。
この活動を通じて、ウクライナをはじめとする国際的なAMR対策ネットワークとの連携を強化し、直近ではルワンダ・ウガンダ地域など、さらなる海外での共同実証展開を加速させることを目指しています。
カルタノバ株式会社について
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社名: カルタノバ株式会社(英名:CartaNova, Inc.)
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所在地: 東京都港区北青山 2-14-4 5階
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代表者・研究代表者: 代表取締役 神代 和明(医師)
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事業: AMR対策ソリューションの研究開発・提供(Nova ID ほか)
カルタノバとJIHSの共同研究は、世界的な健康課題であるAMR対策において、日本のデジタル技術と知見を国際社会に展開する重要な一歩となるでしょう。今後の進展に注目が集まりますね!
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